微動アレー探査のシステム

当社の探査システムは、
  監修 北海道大学名誉教授 岡田 廣
  設計 埼玉県環境科学国際センター  
によって完成したものです。
 微動アレー探査は、北海道大学で地道な基礎研究を重ね実用化の目途をつけました。
 埼玉県環境科学国際センター及び佐藤商事株式会社は、大深度から浅層まで、多くの探査を実施し、経験を重ねてきました。
 このシステムは、豊富な探査の経験を基に作り上げられたもので、十分な機能を備えております。


1、観測システム

 一般的には独立型であるが、当社は独自の集中型を保有している。

集中型観測システム   
   
浅深度(アレーサイズが小さい場合)

    ・パラメータ設定が一括して出来る
    ・リアルタイムにデータをモニターできる
        (再測定が、ほとんどない)
     ・観測後、データ転送が不要
        (すぐにデータチェックが出来る)
独立型観測システム
  
大深度(アレーサイズが、大きい場合)

 
   ・個別にパラメータの設定が必要
    ・リアルタイムにモニターできない
    ・観測後、データ転送作業 が必要


    GPSによる同期が必要

◆集中型システム
微動計(高感度地震計)
  ・型式  MTKV-1C
  ・固有周期  3秒/7秒
  ・周波数範囲 0.14-30Hz(0.03〜7秒)
  ・感度  1.5volt/kine(3秒)
        0.25volt/kine(7秒)

特長
  ・高感度(サーボ型ではない)
  ・高コヒーレンス (特性が均一)
データロガー 集中型システム
  ・チャンネル数 8チャンネル、7チャンネル
  ・最小感度   1マイクロkine
  ・アッテネータ 0-48dB
  ・ローパスフィルター 1Hz、30Hz
  ・A/D変換   16bit

特長
  ・低ノイズ
  ・チャンネル特性が均一
  ・長記録時間記録(時間設定は、任意) 

ロガー・ソフトウェア 
  ・リアルタイムモニター
     個別チャンネル表示
     全チャンネル、重ね
  ・フィルター切り替え
  ・記録時間
  ・ゲイン調整(6dBピッチ)

特長
 波形のリアルタイムモニター
    ノイズ混入、地震計動作監視
    全チャンネル、同時表示および重ね表示


2、解析システム

◆位相速度検出システム  MSM-SPAC
1、観測波形データ読み込み
   波形データ編集
   FFT計算パラメータの設定
2、空間自己相関係数(ρ曲線)作成
   再計算機能(パラメータ変更)
3、分散曲線作成

特長
  ・対話形式
  ・FFT 解析
  ・妥当性を現場で確認可能
    ⇒ 必要に応じてアレーサイズの変更



◆逆解析システム MSM-Inversion
  1)分散データ
  2)初期モデル
  3)探索範囲の設定
  4)GAパラメータの設定
  5)最適モデルの表示


特長
  ・対話型操作
  ・適切な初期モデル設定
  ・遺伝的アルゴリズム
  ・逐次探索機能

◆初期モデルの作成モジュール
   1) データベース
      ・速度構造モデル
      ・柱状図
      ・既存モデル
   2) 任意作成

特長
  ・データベース機能
  ・自動初期モデル作成機能(柱状図)