微動アレー探査は、現在様々な手法で実施されています。
観測機器、観測方法、解析方法などは、各社・各様ですが、弊社は、空間自己相関法(SPAC法)の原理を基本にして微動アレー探査を実施しております。
SPAC法微動アレー探査の特徴
・観測時間は、長時間になりません。
確率論によれば、最長1〜2時間で十分です。
・通常、昼間計測します。
大深度でも、夜間測定の必要はありません。
・アレーサイズは、適切に設定します。大きくありません。
大深度でも最大600m程度です。
局所的な地下構造変化を見出すためにも、アレーサイズが小さい方がベターです。
・詳細なS波速度構造が得られます。
資料を駆使して初期モデルを作成します。
逆解析精度の向上をギリギリまで追及します。
・高次モードに対応します。
他の観測手法は行いません。
高次モードが混入した観測分散を用いて逆解析します。
弊社は、簡便な作業、適切なコストで高精度の探査を実施します。
特徴の詳細
1、空間自己相関法(SPAC)
・観測時間は、最長1時間程度で十分です。
・通常、計測は昼間行う。
・観測波長は、アレー半径の10倍〜20倍です
(アレーサイズが小さくですみます)
2.地震計配置
・空間自己相関法に基づく地震計配置です。
・多重円形正三角形配置
(最大でも5重アレー程度です)
3、地震計
・高感度
・同一地震計特性(周波数スペクトル、コヒーレンス)
・広帯域特性(0.13〜50Hz)
(探査深度が浅いときも低周波数領域まで観測します)
4、記録装置
・広帯域、
・同一増幅特性、同一A/D変換特性
・長時間連続記録(最長1時間)
・リアルタイムモニター
(全地震計の波形を同時にモニターします)
5、ハドルテスト
・地震計・記録装置の特性の確認
・現地でハドルテストを行います。
(迅速なハドルテストによる観測システムのチェック)
6、観測記録の妥当性
・現場解析システムの完備
・迅速な観測分散特性の確認
・現場にあわせて適切なアレーサイズの設定・変更
(アレーサイズの妥当性を、現場で確認できます)
7、S波速度構造
・遺伝子アルゴリズムによる解析
・適切な初期モデル
8、高次モードに対応
・F-K法を実施しません
・高次モードが混入した分散曲線と理論分散の誤差を最小にします。
SPAC法微動アレー探査とは